2004年3月12日(金)
名古屋市科学館
12年以上ぶり
名古屋市科学館へ行く。 少なくとも成人してからは行ってないので、12年以上ぶりだろう。 あそこってタバコを吸えるところってあったっだろうか。 時代の流れとしては全館禁煙だろうと予想し、ちょっと気合いが入る。 本来は地下鉄で行くのがスマートなのだが、直前までニコチン・ドーピングができるようにクルマで行くことにする。
久々の科学館ではあったが、ガキの頃から見慣れていた機関車と戦闘機の屋外展示がオレ様を迎えてくれた。 なんか、けっこう風化してブルー。 建物としては「生命館」なるものが新設されていて、かなりボリュームアップしていた。 1日で回りきれるかどうかちょっと不安になる。
単純なものほど奥が深い
\600で入場券(プラネタリウム料金込み)を買い、さっそく中へ。 するといきなり目の前に立ちはだかるシャッタ封鎖。 2階に上って吹き抜けから1階を見下ろすと、思いっきり改装工事中だった。 ちょっと失敗。 さて、どこから見ようか。
素粒子マイブーム中なので、とりあえず天文館へ行く。 はじめに迎えてくれた展示物は、「 惑星のうごき 」だ。 半径の2乗に反比例する形で成形された擂り鉢状の曲面上に、いくつかの金属球が射出され、惑星が公転する様子を表現している。 こいつはオレ様が物心ついたころからあるので、ゆうに四半世紀を超えて延々とケプラーの法則のデモンストレーションをしているわけだ。 しかし、この展示物の意図が本当に理解できたのは高校2年生の頃だった。 それ以降、ブラックホールを考える時だって、電子軌道を考える時だって、いつもオレ様の頭の中ではこれが使われていた。 こういう単純なものほど奥が深い。
晴れていれば、太陽の投影像やスペクトラムが拝める展示物もあったが、今日はあいにくの曇り空。 晴れた日にもう一度来たいなぁなんて考えていると、「ぴゅーん、ぴゅんぴゅーん」という懐かしい電子音。 「宇宙線を見る」だ。 これは、二次宇宙線が空気を電離させた道のりに沿って火花放電をさせ、その軌跡を可視化する スパークチェンバー に、ガキが好きそうな電子音を付加した展示物だ。 ガキの頃は、ただ漠然と「あー、宇宙から放射線みたいなのが飛んできてるんだなぁ」と思っていただけだったが、今回、齢31にして初めて解説文が理解できた。
・・・っつーか、この調子で書いていくと、数Mbytesになっちまうな。
展示物を見ていて印象に残ったことは、パソコンを利用したゲーム的なものがとても多かったこと。 そんな仮想体験なんて、インターネットで提供すればえぇやんか。 たとえ原始的なものであっても、実体験できてこそ、科学展示の意義があるんじゃなかろうか。
地下・クリームソーダ・メダル
昼食は、地下の食堂「サイエンス」。 食事の味は別として(笑)、クリームソーダがとても懐かしく、涙がちょちょぎれそうになった。
地下をぐるっと見てみる。 昔はここに面白い展示物が所狭しと並んでいたが、今は休憩所になっていた。 片隅に記念メダル販売機を発見。 きゃー、なつかしすぎるーー!! ガキの頃はめったに買ってもらえなかった記念メダル。 大人になった今、その強力な資金力にモノをいわせ、迷わず購入。 キーホルダーとあわせて\600ナリ。 そして、隣の刻印機に\30を投入して、日付と名前を刻印した。
42歳のプラネタリウム
お楽しみはやはりプラネタリウムだ。 平日なので観客は少なく、収容能力450席に対して総勢20人くらい(笑)。 当然、解説者席のすぐ脇のいい席に座れた。 リクライニングを傾けてドームを見渡す。 きっと改装されたのだろう、ドーム内壁の昔ながらのまだら模様がなくなり、仰角10度毎の同心円が綺麗に描かれていた。 プログラムが始まり、解説者がプラネタリウムの説明をする。 それによれば、このプラネタリウム(ツアイスIV型)は42年目らしい。 高価な機械ではあるが、よくもまぁ、こんなに長持ちする(させる)もんなだぁと感動。 だけどだけど、薄暮の明かりの中、よく整備されたチタンカラーのプラネタリウムは古さなんて感じさせず、堂々と頼もしいたたずまいだった。
美しい音楽とともに太陽が沈み、19:30の星空が現れる。 惑星の解説に始まり、おおいぬ座シリウス→オリオン座ベテルギウス→ふたご座プロキオンの「冬の大三角」、オリオン大星雲、プレアデス星団、観客の息をのませる定番「山奥で見る星空」。 今月のお題は「四次元空間」で、特殊相対性理論と一般相対性理論をそれぞれ1行で済ませる無理矢理な解説(笑)のあと、重力レンズ効果のCGデモンストレーション。 と・て・も・よ・か・っ・た・!
博物館的な生命館
星空に満足したあとは、生命館をぶらつく。 地球環境・くらし・人体など、なかなか魅力的なテーマといまどきの展示手法で、けっこう楽しめた。 ただ、どちらかといえば博物館的だったかな。
締めくくりはお買い物
今回、久々に科学館に来てみて驚いたのは、各フロアにいる解説員のネーチャンがとても綺麗だったこと(爆)。 もう、イベントコンパニオン級。 今後は定期的に通いたいものである(笑)。
最後は売店に立ち寄る。 とりあえずプラネタリウムのマウスパッドを買った。 「地球ゴマありますか?」って聞いたら、出てきた出てきた!
- 入館料; \600.
- メダル; \630.
- 地球ゴマ; \1,500.
- 思い出と新発見; Priceless.
また行こう!